その手に星の砂を あとがき
■作品の番号&アドレス
G-11(覆面作家企画2html版)
■作品タイトル
その手に星の砂を
■ジャンル
SFファンタジー(?)
■作者
藍間真珠
■サイトタイトル&アドレス
藍色のモノローグ
■あらすじ
荒廃した星で、シイトは足をくじいた少女と出会う。お礼目的に家まで送ることになったのだが……。
■作品の発想、思いついたきっかけなど
星を出る少女、残る少年の話は前から書こうと思ってました。テーマが「星」だとわかったその時、これは使うしかないと思いまして(笑)
細かいやりとりもその夜寝る直前に考えました。相当早い。
■ストーリーの構築において特に気を使った点などを教えて下さい。
とりあえず時系列に沿ったわかりやすい話を目指しました。あれだけの数を読むのですから、わかりにくいのは疲れるだろうと思いまして(笑)
■削ったエピソードなどありましたらどうぞ。裏話歓迎です。
本当はもっとアイラの家でのやりとりを書くつもりでした。が、途中で枚数が足りないことに気づき……。
■その作品の続編または長編化のご予定は?
実はこの話、「white minds」「白の垣間見」「ウィスタリア」と同じ世界観を使ってます。
「白の垣間見」を読むと、おおよそこの世界がどんな状況なのかわかると思います。
そういう意味ではまだ連載してない「ウィスタリア」が続編にあたりますね。同じ地球(実はそうだった!)を舞台にした話で、丁度百年後くらいです。
もちろん、世界観でばれないように星の名前も固有名詞も覆面バージョンでは全く出していません。本当は「白の垣間見」みたいにほんのり匂わせて遊びたかったのですが(笑)
……というかそんな作品提出するなよ、というツッコミが入りそうですね。何でこんなややこしい背景設定の話にしたんだろう。
■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
最後のシーンです。何も決まっていない状態でも、そこだけは決まっていたのです。
■推理期間中。褒められた点は?
多かったのは少年少女期ならではの二人のやりとりやタイトルでしょうか。幼くて純粋だけど切ない別れ(この年頃って微妙なんですよねえ)
あとは過去形と現在形のバランスとか。これはいつも気にしてるので嬉しかったです。
そして裏乃さんやネジ子さんの褒め言葉には、床を転げ回るかと思いましたよ!(告白!?)
■推理されてみて、どうでしたか?
みなさん細かいところチェックしてるんだなあ、と。
前回とは違い、今回はひねくれずにむしろ仮面かぶらず出場したので、いっぱい当ててもらって嬉しいです。
「―」四連とかないのは、たまたまですよ。この作品には不必要だと勝手に思ってたようです(言われて気づいた) というか最近全体的に減る傾向にあるようです、たぶん。
■推理してみて、どうでしたか?
推理は諦めました(笑) でも印象で「たぶんこの人だ!」と勝手に思ってた作品はあります。
■推理をかわすための策は用意しましたか?
まったく用意してません。
今回は「100%当ててもらうぞ!」が目標だったので、小細工無しで挑みました(SFとファンタジーの中間だなんて……好みのジャンル。隠す気ゼロ)
ちなみに前回はほぼ0%でした。満足だった一方でちょっと寂しかったのです(笑)
でも今回は一発で気づいてくださった方もいて、嬉しかったです。
■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
皆さんのレベルの高さ(笑)
文体とかは前回参加で大分明らかになったので、今回新たにというのは少なかったです。
ただ時折指摘されていた「破顔」という表現は、書いたのが「十二国記」を読んだ後だったせいです(自覚済み)
だから実は他の短編には使ってません(最近の長編には使ってますけどね)
■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
ひ、一つに絞れないよ……!
でも強いて挙げるなら、「C-07 カンブリアより愛を込めて」でしょうか。
「H-05 吸血鬼、1280円。」や「G-03 クリスマス・オーナメントと子供と私」、「F-03 モトラタトラット (ハナモゲトラッタッタ語で「目が覚めたなら」という意味)」も好き。
■読み手さんに一言。
全作品読んだ方、お疲れさまでした。去年よりも作品数が増えたので、大変だったのではないでしょうか?
推理なさった方は尊敬の目で見つめます。私には無理だった……。
■他の参加者さんに一言。
皆さんレベル高すぎるー!(って前回も同じこと言ってたなあ)
試験が終わったら突撃したいサイト様がいっぱいです。待っててくださいね(笑)
■企画者さんに一言。
青野さんが引き継ぐと聞いた時には即行でブログにコメントしてしまいました。参加表明まで(笑)
大変だったと思います、これだけの人数ですから。
そんな中やりきってくださって感謝でいっぱいです。どうもありがとうございました!
どうでもいいつぶやき
この作品でもっとも苦労した点は、常識(という名の視野)の違いです。
アイラの常識、アイラの両親の常識、シイトの常識。そしてこの星での常識、宇宙での常識。
それぞれ微妙に重なってはいるんですが違うんですよね。
長編だとその辺の違いを取り入れる(というかむしろテーマの一つとする)ことができるのですが、短編でしかも子ども同士だといかんともし難く。
何故宇宙へ行くのか、宇宙はどうなってるのか。というかそもそもこの星の生活水準は。
についてさっぱり触れてない(汗)
それはアイラにはまだ知らされていないことで、シイトはもちろん知り得ないことで。そしてアイラの両親だって全ての状況をわかっているわけではない。
……というところを本当なら匂わせたいのですが、この分量と私の技量では無理でした。
別の作品でまた挑戦したいところです。
(という長々しい言い訳でした。もうこんな実はややこしい作品を企画には提出するまい)