ファラールの舞曲 あとがき

 最後まで読んでくださりありがとうございました! 「white minds」のスピンオフ作品として書き始めたお話ですが、無事完結を迎えることができました。これも応援してくださった皆様のおかげです、本当にありがとうございます。
 他のスピンオフ作品と同様、一応「white midns」未読でも楽しめるようにと思って書きました。また「white minds」を読んでからこちらを読んでも、こちらを読んでから「white minds」を読んでも、それぞれ美味しいところがあるようにと工夫してみました。少しでも多くの方に楽しんでいただけていたら幸いです。
 この話の構想自体は、実はサイトができるずっと前からありまして。実は私が最初に書き上げた作品となる「奇跡の未来」という話があるのですが、それは「ファラールの舞曲」直後のエピソードとなっております。その話は今は取り下げているのですが、そのうち書き直してこちらで番外編としてアップする予定です。

 偽りの物語と銘打って始めたこの話ですが、どのくらいの方がどれだけ勘ぐりながら読んでくださったのか、正直私には予想できません。ちなみにテキアの正体に関しては、最大のヒントはプロローグのつもりで書いていました。サキロイカの前に、既に本物のテキアは亡くなっていたんですね。ただ「white minds」既読者には、レーナという名前への反応の方が鍵となったかもしれませんが。
 本物のテキアについては、本編には出てきませんが色々と設定はあったりします。その辺りについても機会があれば書きたいなと思っていますが、実現するとすれば番外編でしょうか。また番外編と言えば、この話の裏側に当たる二人の水面下の攻防(?)についても、話を書くつもりで準備しています。もしよかったら、おつき合いくださいませ。
 (この二人は、後に「white minds」にて無事再会を果たしています。かなり長い話ですが、よろしければどうぞ)

 では以下は「white minds」中盤まで読了済みの方へ、「ファラールの舞曲」の時代背景についての解説です(反転して読んでください)
「ファラールの舞曲」は「whtie midns」より過去の話に当たります。ちょうど五腹心が封印されて転生神が消えた、その後の膠着状態の時代です。
 この当時はどちらも戦力を大幅に欠いていたため、水面下での攻防に双方が力を注いでいました。神に気づかれないよう、計画を進行する魔族。魔族の企みを虱潰しにする神、といったところです。この話もその大きなものの一つ、という位置づけになります。
 また当時はレーナは向かうところ敵無し状態でした。五腹心のいない魔族では彼女に敵う者はいなく、神ではシリウスが実力的に五分五分といったところでしょうか。つまりこの時代の最強クラスの二人が揃った、実は珍しい事件と呼ぶこともできます。もっともその攻防も、水面下でのものだったのですが。
 ちなみにアースはレーナについての記憶を一切持っていませんし、レーナの方もできる限り接触を断っている頃のことでした。ただこの事件ではどうしても避けきれなかったので、彼女は知らない振りをしてごまかしています。その辺りは「white minds」未読だと説明がややこしくなるので、こちらの番外編でも踏み込まない予定です。


 それではここまでおつき合いくださり、本当にどうもありがとうございました!

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